アヲハタ株式会社様 「フルーツで世界の人を幸せにする」 というビジョンのもと、フルーツ加工品の製造、販売事業を推進し、ジャム業界で市場をリードしているアヲハタ株式会社様。 今回、広島県竹原市にある本社を訪れ、生産本部の三浦様にゼリー外観検査におけるAI検査システムの導入経緯やその効果、現場での反応について詳しくお話を伺いました。 AI外観検査システム導入による ゼリーの検査自動化と省人化 アヲハタ株式会社様 ゼリーのAI外観検査装置一式 選定のポイント ■高精度な検査ができて省人化に繋がること ■誰でも簡単に使えて、操作性が良いこと 導入結果 ■10年以上の課題であった微細な気泡や果物の繊維などの検出といった難しい検査が可能となった ■シール不良の目視検査において人員工数が2名から1名に削減された ゼリー外観検査工程の課題 ー目視から自動化で工数削減へー ー導入前はどんな点で課題を感じていましたか カップゼリーの製造工程にシール(溶着)検査があります。 果物の繊維がシール面に噛み込むと液漏れのリスクがあるので、従来はシールがしっかりとついているかどうかを人の目で厳密にチェックしていました。 加えて、工場が立地する竹原という土地柄や、繁忙期など季節的要因による人手不足の問題もあり、検査工程に配置できる人員が限られるため検査の自動化と、省人化を目指していました。 ー品質管理の課題はいつ頃から顕在化していましたか 実は、10年以上前から取り組んでいましたが、なかなか解決策が見つかりませんでした。 その頃はまだAIを活用した検査が一般的ではなかったため、ルールベースの画像検査でワークの良品・不良品の判別をしようとしましたが難しい状況でした。 特に、ゼリー表面に発生する微細な気泡や果物の繊維などの検出が困難で、それらを捉えようとすると誤検出が増えるという技術的な課題がありました。 ルールベースでは検出が難しい検査の解決策を模索していく中で、AIやディープラーニングの技術に期待が高まりました。 決め手は高精度で操作が簡単 ー現場でのテストで信頼感が高まったー ーどのようなところが導入の決め手になりましたか シール部の検出精度が非常に高かった点です。最初にVRAIN Solutionさんからお話を伺ったとき、「弊社の製品であれば、簡単に検出できますよ。」とすぐに言っていただきましたが、これまで苦労していた部分だったので「本当に解決するのだろうか」と正直不安がありました。 事前のサンプル検証のあと、実際の現場環境にて目の前でテストを実施していただき、問題なく検出できたことで不安が解消され、信頼感が高まりました。 ー他社と比較していかがでしょうか 学習のしやすさ、例えば噛み込みしている部分を囲むだけで学習が進むという簡便さに加えて、誰でも使えるという点が非常に大きなポイントでした。 他社の場合、学習モデルを作成するために費用が発生することもあります。そういったランニングコストがかからない点にも魅力を感じました。 場所を選ばないコンパクト設計と、撮像から排出までの機構構築でスムーズな導入へ あとPhoenixはとてもコンパクトですよね。 実際の現場はかなり狭いので、限られたスペースに設置できる点は助かりました。 ールールベースの検査機と比べてみるといかがでしょうか ルールベースの検査では、色選択やしきい値などのパラメータ設定が煩雑に感じていました。比べてPhoenixは操作性がよく、設定が簡単です。 ー検査システム以外の選定理由はありますか 今回の導入では、バックライトコンベアやカメラなどの撮像環境の作成を含めた装置一式にて進めていただきました。 撮像環境の構築は検査において非常に重要であり、最適な撮像環境を準備いただけたことも導入検討の際の決め手となりました。 検査装置まで任せられるため、限られたスペースにピッタリな搬送・検査・排出装置のすべてを製作頂き、撮像条件の設定を含めて装置としてすべてを任せて良かったと考えています。 工数50%削減で省人化を達成 ー簡単に学習できる点が現場で高評価ー ー実際に使ってみての感想はいかがですか 操作や調整が誰でも簡単にでき、噛み込みの検査精度が非常に高いです。その結果、工数削減につながりました。 ーどのくらい工数が削減されましたか 検査工程や支援という部分では、これまで2名体制で行っていたものが1名で済むようになり、50%の削減となりました。 ー現場の反応や雰囲気はいかがですか 私自身は、正直ホッとしました。「無事に検査ができた」という安心感がありました。簡単に学習できる点も現場から高く評価されています。 今後の展望 ー原料装置への展開を見据えてー ー将来広げてみたい使い方や活用法はありますか 既設のシール検査装置の精度をさらに高め、より一層の省人化を進めたいと考えています。将来的には、原料検査装置への展開も検討しています。 シール検査装置においては、容器に付着する水滴の影響を受けることが課題で、今後の検査精度のカギになっており、原料検査装置においては、水がバシャバシャとかかるウェットな環境や、多様な形状のワークがあるため、省人化が難しかった部分です。VRAIN Solutionさんには環境に合わせた装置設計を含めて依頼が出来ますので、期待しています。 皆さまへのメッセージ ー最後に外観検査を検討されている企業様に向けてメッセージをお願いします 従来、技術的に難しいと諦めていた部分も、VRAIN SolutionさんのAI検査装置を導入することで課題を解決し、結果省人化を実現できました。 これまで解決が難しかった問題がございましたらご検討されてみてはいかがでしょうか。 企業URL:https://www.aohata.co.jp/ 無料ワークテストを申し込む 関連ページ ▶︎ 事例紹介一覧に戻る